無差別級GP その4 美濃輪育久の出場が確定的に

すべての項目が気に入らないですね。
吉田対西島に関しては、「異種格闘技戦となるこの戦いは総合格闘技原点回帰の一戦」などと謳われてますが、ひとつの格闘技を極めただけでは勝てないからクロストレーニングを積んで総合格闘技は生まれたんでしょう。初期UFCの雰囲気を出したいのかもしれませんが、これだけ総合格闘技というものが普及している現在では、チャンピョンクラスの特定種目競技者への幻想というのは限りなく小さくなっているのが現実です。だからこそ西島にも半年以上総合格闘技の練習をさせてPRIDE.31に送り出したはずです。それなのにボクシンググローブ着用って……。
結局DSEは目先のプロレス的な話題性に固執するあまり、この国にMMAという競技を根付かせてそれを発展させていき、それによってPRIDEをさらに大きな国民的イベントに育てていくという長期的な展望が全くないということが改めて露呈してしまいました。ヒョードルの2ndラウンドからの出場も然りです。イベントを統括するDSEが、選手に対してPRIDEという場が公平な場であるということを示さないでどうするつもりなのでしょうか(現実的にはPRIDEが全選手に公平など笑止千万ですが)?
そして美濃輪の出場。美濃輪を無差別級GPに出したいなら1ヶ月前に試合になど出さなければ良いはずです。人気選手の連続投入は、連戦で選手寿命を縮めた桜庭和志と同じ轍を踏みかねません。
いっそのことPRIDEは全試合吉田対西島、美濃輪対ジャイアント・シルバみたいな試合をやってくれれば良いんですが。そうすれば僕らも見切りをつけられるってもんです。そんなことを思ってしまうほど今回の無差別級GPは本当に腹立たしいことばかりです。


と怒ってみたところで仕方ありませんので、改めて無差別級GPの出場者を改めて予想してみたいと思います。

<出場確定選手>
吉田秀彦
高坂剛
西島洋介
<出場予定選手>
ミルコ・クロコップ
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
ヴァンダレイ・シウバ
マーク・ハント
ジョシュ・バーネット
http://gate.so-net.prideofficial.com/member/result/event/1143714212.html

さらに美濃輪育久の出場が確定的で、他に桜庭和志藤田和之の出場が噂されています。
試合数はヒョードルがシードとなる模様なので7試合14人が選出される予定だそうですので、出場確定・予定・主催者側から漏れ聞こえる噂の選手を合計すると11の席がすでに埋まっている状態です。
さらに出場の噂に上っている選手は……

アリスター・オーフレイム
ジェームス・トンプソン
ヒカルド・アローナ
マーク・コールマン
エメリヤーエンコ・アレキサンダー
ファブリシオ・ヴェウドゥム
ヴォルク・アターエフ
ズール

辺りでしょうか。とりあえず大金星を挙げたアリスターは確定とするとあと2人。チーム的国籍的なバランスからするとアターエフとコールマンという感じになるんではないでしょうか。そうするとアレキサンダーは出ないということになってしまいますね。あっちを推せばこっちが立たないという矛盾だらけの出場者選びの混乱状態、どう収拾するんでしょうか?