DSEの会見から一週間

6/8のDSEの会見から状況は特に変化は無いようです。一部週刊誌や新聞等で後追い記事が出てきてはいますが、格闘技マスコミ関係者による無責任極まりないコメント以外に新味のある話題は無い状況のままです。そんな中で週刊現代および、同じ講談社から出ているFRIDAY誌はフジテレビバッシングへシフト中といった感じになってきています。
もちろんDSEはクリーンになっていかなければ、これからの時代を生き残るのは非常に困難な状況になってきましたが、PRIDEがヤクザと付き合いがある(もしくはヤクザそのものが興行主である)という噂を根拠に、PRIDEとの関係を絶ったフジテレビに関しても、格闘技と同じくらい、いやそれ以上にヤクザと関係の深い芸能界関係者との付き合いもクリーンにしなければ筋は通りません(もちろんそれは現在のテレビのあり方から考えれば不可能に近いでしょうけど)。攻撃の矛先をフジテレビに変えている週刊現代やFRIDAYも当然そっち方面には手出しできないとは思いますので、結果的に片手落ちな感じは残ります。ついでに言えば、興行側とベッタリな各格闘マスコミ(今回の場合、特にKamipro)が月末発売号でどのようなスタンスを見せるのか注目しなければならないでしょう。
で、話を本題に戻してDSE榊原信行社長の記者会見の感想から言わせていただくと、何ら具体性がない、結果的にファンに守られた形の決起集会だったなぁという感じです。もちろん「ヤクザと関係のない証拠を示せ」ってのは色んな意味で無理でしょうし(数年前にPRIDEに出場経験のある知人の選手は「PRIDEの関係者はヤクザだらけだったよ」と言ってましたが……)、会見では週刊現代攻撃以外にケツの持って行きようがない状況ですから、こんな感じになるのは当然だったのかもしれません。
個人的には
1.DSEはヤクザとの関係があったことを認め、今後は一切関係を絶って出直しをはかります
2.DSEはヤクザとの関係があったことを認め、今後はPRIDEの運営から一切手を引き、PRIDEの運営は新会社が行うこととなりました

なんて会見だったら色々と丸く収まるのになぁと思っていたんですが、なかなかそうはいきませんね。
ちなみに去る者は徹底的に叩くことで有名なDSEが、フジテレビ批判を一切行わなかったのは、当然近い将来の再タッグを見越してのものだと思われます。このPRIDE切りの決定はフジテレビの役員会で電撃的に決まったものらしいのですが、今回の件で失脚したと言われる清原邦夫プロデューサーがどのような巻き返しをはかるのか注目です(あとくどいようですが佐藤大輔ディレクターの動向も)。