8/4のHERO'Sのレフェリングに前田日明スーパーバイザーが苦言

 やはり、止めるべきでした。桜庭和志-スミルノヴァス戦の裁定が物議を醸したHERO’S有明大会から一夜明けた6日、前田日明スーパーバイザー(47)と実行委員会の谷川貞治FEG代表取締役(44)が都内で会見。前田SVの厳しい指摘に谷川氏も同意し、次回10・9横浜アリーナ大会での改善を誓った。桜庭はドクターストップで会見を欠席した。
 前夜は怒りのあまり、恒例の大会総括も行わずに会場を去った前田SVだが、この日は会見に出席し「色々な欠陥、ミスが露呈した。安全面の管理としてはいかがなものか」と総括した。
 桜庭の試合では、ダウンした桜庭が一方的に殴られ続けているのにもかかわらず、試合が続行された点が問題視されている。前田SVは「コーナーにダウンして何発かもらった時点で止めないとダメ」と主張。前日は態度を保留していた谷川氏も「あそこで止めるべきだった」と同意した。
 前田SVは「レフェリーもジャッジ団もドクターも全部、機能していなかった。自分が『止めろ』と言っても誰も言うことを聞いてくれず、SVって何だろうと疑問に思った」と、運営システムにも疑義を呈した。
 谷川氏は「システムの問題」と、K-1に比べてHERO’Sの体制が整備されていないことを認め「深く反省しなければならない。(整備)しないとダメ」と、次回大会までの改善を約束。前田SVは「勝敗よりまず安全。選手が安心して戦える場所を作ることが先決」と念を押していた。
http://daily.jp/ring/2006/08/07/0000085134.shtml

テレビ放映を観ていた多くの人が感じた恐怖。桜庭に勝って欲しいという主催者の意をくんだのか、きちんと選手の状態を見れていなかったのか、異常なストップドントムーブに前田が猛抗議です。ちなみにスミルノヴァスのセコンドに付いていたZSTを主戦場にするシューターの勝村周一郎もブログ(http://blog.livedoor.jp/zst_katsumura/archives/50435806.html)でその恐怖を語っております。選手の命を一番間近で守るのはレフェリーの役目です。それが出来ないのならやはりレフェリーは失格と言わざるを得ません。
ちなみに前田自身が疑問に思っている、スーパーバイザーの定義は……

スーパーバイザー 【supervisor】 - 国語辞書(大辞泉
1 監督者。管理者。
2 小売業界で、消費者の需要・好みなどを的確に把握し、仕入れ商品の選択を判断する人。

ということで現在の前田のポジションはスーパーバイザーからはほど遠い存在であると言わざるを得ません。と言うか初回のHERO'S以降、前田色はどんどん薄れていますし、果たして今のHERO'Sの観客が前田日明的な何かを求めているのかというのも疑問です。