UFC.61 LIDDEL vs SOBRAL観ました

しかし例によってビデオ録画したものうち、とりあえず今朝観れた2試合だけ。


○チャック・リデル vs ヘナート”ババル”ソブラル×
(TKO 1R 1分35秒)
いやはやこれほど一方的な試合になるとは思いもしませんでした。リデルはkamiproのインタビューで「ソブラルは別に何とも思ってない。本当はティトとやりたかったんだけど。まあ同じブラジル人だからヴァンダレイの前哨戦みたいなもんかな」と超余裕のコメントをしていて、正直「余裕かましすぎなんじゃないの?」と思っていましたが、本当に圧勝してしまいました。ババルもよく前に出てプレッシャーをかけながらパンチを放っていきますが、リデルは下がりながらもきちんとババルの打撃を見ていて、ここぞというときに見事に右フックとアッパーでダウンを奪い、倒れたババルのガードポジションに飛び込まず中腰のまま長いリーチを活かしたパウンドを叩き込み続けて見事KO勝ちを奪いました。ババルは「まだいけるかな?」という状態でしたが(実際、ゴング後にパウンドから守るために覆い被さったレフェリーのビッグ・ジョン・マッカーシーをリデルと勘違いして技をしかけようとしてましたし)、まあレフェリーの判断は妥当かと思われます。
さて、これでいよいよティト・オーティズフォレスト・グリフィン以外の対戦相手がいなくなってしまうリデルですが、格闘技ポータルのGBRで

最強の挑戦者に有無を言わせず返り討ちしたリデル、一度は現実味を帯びたPRIDE王者ヴァンダレイ・シウバとの対戦が絶望的になった今、彼のライバルとなる選手は、UFCでは見当たらないといっても過言でない。
http://gbring.com/sokuho/result/result2006_08/0827_ufc.htm

とありますが、試合後のインタビューでは

年末にはそこにいる顔のでかい奴(ティト)をぶちのめしてやるよ!でもその前にヴァンダレイ!奴とやりたい!
そこにいる顔のでかい奴(ティト)がオレとやりたがっているらしいから、やってやるぜ!でもヴァンダレイとやった方が面白い試合になると思うよ。1ラウンドで終わりにしてやるけどな」
*訂正:「ヴァンダレイとやりたい」ではなく「ヴァンダレイとやった方が面白い試合になる」でした

と吼えていただけに、果たして絶対王者同士の激突は消滅してしまったのかどうかは微妙なところだと思います。


岡見勇信 vs アラン・ベルチャー×
(3R判定 30−27、30−27、29−28)
前に出てプレッシャーをかけ続けるベルチャーに対して、下がりながらカウンターを狙う岡見という1ラウンドの前半は、まだ暖まっていない客席からブーイングの嵐。終盤にテイクダウンを奪ってからは岡見ペースになるも、ベルチャーは金網を巧く使ってマウントポジションからも脱出。お互い決定打のないながらも、岡見が全ラウンドを取ってフルマークの判定勝ちを収めました。
はっきり言って試合は地味で、勝者が告げられたときもブーイングの嵐。確かに完勝でしたが、これをもって岡見がUFCでの地盤を築いたとは到底言い難い結果だったと思います。UFCもエンターテイメントショーである以上、勝ちさえすれば次も出れるという甘いモノではないことは明白。残念ながら今回の内容では、次戦に繋がるアピールは無かったと言えるでしょう。