PRIDE沈黙後の世界

PRIDEが沈黙した後、世界最高峰のリングと呼ばれたこの興行に集結していたメンバーは少しずつ散り散りになっています。そこでPRIDEがフェティータ兄弟に買収された時点での主要メンバーのその後をまとめてみました。

<ヘビー級>
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ → UFC
エメリヤーエンコ・アレキサンダー → Bodog
エメリヤーエンコ・ヒョードル → ?
ジェームス・トンプソン → CAGE RAGE
ジョシュ・バーネット → ?
セルゲイ・ハリトーノフ → ?
中尾“KISS”芳広 → ?
パウエル・ナツラ → ?
藤田和之 → ?
マーク・コールマン → ハッスル
マーク・ハント → ?

世界最強のラインナップを誇っていたPRIDEヘビー級。ノゲイラが去った今、最大の注目はヒョードルとジョシュがどこのリングに上がるかでしょう。現時点では両者ともハッキリとした意思表示をしていないため、どのような結末を迎えるかは分かりませんが、これから迎える選手として最も充実した時期を無駄にしないようにしてほしいものです。
また大晦日ヒョードルを追いつめたハントは、アメリカではヘビー級の体重規定に抵触するため、上がれるリングはHERO'SかCAGE RAGEということになります。茶目っ気たっぷりのハントは日本でも人気ですが、軽量級中心のHERO'Sでは、ハント自身が活かされない可能性もあります。逆にスタンドではフックとテイクダウン以外の決め手に欠ける藤田は、PRIDEの選手の中でも最もUFC向いている選手の一人なので、是非UFCに行ってほしいのですが。

<ミドル級>
アリスター・オーフレイム → HERO'S
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ → UFC
イゴール・ボブチャンチン → 引退?
ヴァンダレイ・シウバ → UFC
ケビン・ランデルマン → ハッスル
ソクジュ → EliteXC
ダン・ヘンダーソン → UFC
中村和裕 → ?
西島洋介 → ?
ヒカルド・アローナ → ?
ビクトー・ベウフォート → CAGE RAGE
マウリシオ・ショーグン → UFC
吉田秀彦 → HERO'S?

ブラジル人を中心に多士多彩な面々だったミドル級。日本人以外のほとんどの選手が次なる舞台を決めており、そのほとんどがUFCになりそうな感じです。特にUFCのライトヘビー級トップコンテンダーと因縁の多いシウバはUFCにとっても非常に使い勝手が良いのではないでしょうか。

ウェルター級>
菊田早苗 → ?
ゲガール・ムサシ → 2H2H?
近藤有己 → Bodog
郷野聡寛 → ?
ゼルグ“弁慶”ガレシック → CAGE RAGE
瀧本誠 → ?
田村潔司 → HERO'S
長南亮 → DEEP
デニス・カーン → Bodog
パウロ・フィリオ → WEC
フィル・バローニ → EliteXC
三崎和雄 → ?
ムリーロ・ブスタマンチ → ?
ムリーロ・ニンジャ → EliteXC
ユン・ドンシク → HERO'S

地味ながらもタレントが揃っているウェルター級。ここはGRABAKA所属選手以外はほとんどが次の戦いの場を決めています。その先が最も注目されるのはやはりカーンでしょうか。カルビン・エアーのお気に入りということもあってBodogが有力視されると思いますが、所属するアメリカン・トップ・チームは完全な全方位外交なので単純にBodogとは言い切れない可能性もあります。しかしUFC傘下のWECに移籍したフィリオ以外、UFCに参戦した選手がほとんどいないというのは意外ですね。

<ライト級>
青木真也 → UFC
石田光洋 → ?
川尻達也 → ?
ギルバート・メレンデス → STRIKE FORCE
五味隆典 → HERO'S?
桜井“マッハ”速人 → UFC
マーカス・アウレリオ → UFC
ヨアキム・ハンセン → ?

日本人選手が中心となったライト級はエースの五味の動向に注目が集まります。このPRIDEライト級だけは、他の興行と体重のリミットが大きく違うため、この階級に合わせて身体を作ってきた選手が多く、もちろん五味もその一人でしょう。その五味は170lbsのウェルター級に行くのか、それとも155lbsのライト級に行くのか注目されますが、現時点では155lbsのHERO'Sという噂もまことしやかに囁かれています。世界中にファンの多い五味だけに海外での活躍が望まれますが……。