UFC.88を観ました

本日はkamipro編集部にて、青木真也選手とご一緒させて頂きました。
大会はタイトルマッチが無いこともあって、全体的に低調な大会という感は拭えませんでしたが、まあメインのチャック・リデル対ラシャド・エヴァンスの衝撃的なKOはビックリさせられましたが。しかしこれでリデルの価値が下がるかと言うと微妙なところで、1ラウンドは完全にリデルのラウンドでしたし、ひたすらサークリングしながら逃げまくるエヴァンスを見ていて、決してUFCでトップを張るような気持ちの良い選手ではないと感じます。リデルは年齢が年齢だけにこれから彼がどういう道を進むのか分かりませんが、まだまだトップ戦線でも通用する力を持った数少ないレジェンドだけに、是非頑張ってほしいものです。それからエヴァンスが試合直前に、ひたすら自分の乳首をいじって戦意を鼓舞しているのを観て、編集部は爆笑に包まれていました。
ダン・ヘンダーソン対ホジマール・ハルハレスは、判定勝利ではありましたがダンヘンがまったく危ういところが無いまま完勝。大金を掴んでモチベーション不足が囁かれていましたが、格の違いを見せ付けた感じです。
リッチ・フランクリンのライトヘビー級への再転向は、階級云々以前にまだ本調子に戻っていないのではないかなと思ったりします。
ネイサン・マーコートはこのレベルなら完勝。キム・ドンヒョンは極めが弱く、底を見せてしまった感じでした。長南亮は薄氷を踏むスプリット判定勝利。
しばらくは神興行が続いていたUFCですが、久々に「これって世界最高峰?」と言いたくなる試合が数試合ありました。観客もラスベガスやカリフォルニアでの大会と違って盛り上がりどころをあまり心得ていない感じも受けました。次回はイギリス大会ですが、果たしてどこまで盛り上がれるのか要チェックですね。