ランディ・クートゥア出演『スコーピオン・キング2』プレビュー

ということでランディ・クートゥア南アフリカでの撮影中にUFC離脱宣言を行ったことで有名な『スコーピオン・キング2』のDVDが届いておりますので簡単にレビューを。
本作は超大ヒットシリーズ『ハムナプトラ2』に登場したロック様演じるマサイアスがエジプトの王になるまでを描いたスピンオフ映画『スコーピオン・キング』の続編。マサイアスの幼少時〜青年期を描く続編で、監督は『ハイランダー』シリーズ、最近だと『バイオハザードIII』を撮ったB級アクションの巨匠(笑)ラッセル・マルケイ。マサイラス役はテレビ俳優マイケル・コポン。

まずはタイトル。クートゥアの扱いは主人公並み。

いきなり登場。何とも言えないコスプレ姿。

いきなり子供(マサイラス)をいじめるクートゥア。マサイラスのお父さん(おかっぱ)が登場してクートゥアに喧嘩を売ります。

黒目がちなクートゥアが「お前を呪い殺してやる」と予言すると、その日の深夜、パンツ一丁で寝ていたお父さんはサソリの大群に刺されて人には見せられない姿で悶絶死。

少年マサイラスは剣に秀でる立派な青年に成長。クートゥアは国政を思うがままに操る将軍となっていました。

クートゥアに呼ばれて登城するマサイラス。喜び組がいたり自分の銅像を建てたりしてわが世の春を謳歌しています。そして自室ではなぜかMMAのスパーリング中。試合では見せたことがない腕十字をしかけて部下をいじめています。

「おれの部下になりたけりゃ、お前のチンケな友達を殺せ!」

「いやだ!お前が氏ね!」「バーカ、おれは超能力が使えるから普通の剣では死なないよ!」

「うわ、やべえ!逃げろ!」「逃がすか!」グサッ「うわー、結局友達が死んじゃった!クートゥアの野郎ゆるせねえ!」

恋人(カレン・シュナズ・デビッド)登場。「クートゥアを殺せる剣を探しに行きましょう」ということで大海に旅に出る一行。

着いた所はミノタウロがウロウロしている島。彼女も露出度をアップさせてやる気マンマン。とりあえずミノタウロ探しに出発します。

出たミノタウロ!……え?コマ撮り&着ぐるみ???暗くてよく見えないよ!(この着ぐるみの中にノゲイラ兄が入っていたらビックリしますが)

何とかミノタウロを倒し(笑)、魔女の待つ洞窟へ。そこでクートゥアを倒せる剣をついに手に入れた!

その頃クートゥアはハッスル中。しかし剣を盗まれた魔女によってサソリのパワーと紋章をハゲ頭に入れられるも、なんとなくバーコードハゲに見えます。

ついにクートゥアの城にたどり着いたマサイラス一行。しかしそこにはお父さんが!「お父さん!」「剣を寄越せ、マサイラス!」

「バーカ、本当はクートゥアだよ!」カキンッ!「あれ?剣が折れちゃった!」「バカって言うやつがバカなんだよ!本物の剣はこっちだ!」

「まあ待てよ、話し合おうぜぜぜぜぜぐげげげげげげげ!」変身するクートゥア。

なんとクートゥアは半透明のサソリの怪物に!

しかし姿を現した瞬間に一閃!グサーッ!「ぐげげがぎゃぎゃぎゃ!」

しかしそこに魔女が登場。「あんたあたしの剣を盗んだでしょ」「ごめんなさい、ごめんなさい。もうしません」「まあいいわ。許してあげる」「ふ〜、助かった〜」

こうして国に平和は戻りました。しかしマサイラスの旅は今始まったばかりなのです!THE END。


というわけでアメリカではDVDが結構売れた模様ですが、紛うこと無きB級映画です。俳優としてのクートゥアにはまったく魅力が感じられず、185cmもあるクートゥアより主人公のコポンの方が背が高いので威圧感もいまひとつ。このまま肉体派として活動を続けていくのかどうか分かりませんが、このままでは俳優としての成功は絶対に無理でしょう。俳優として成功したいなら自分の知名度を利用しようとするオファーを蹴り、オーディションを受けてきちんとした作品に出演することをおススメします。


ちなみにDVDは日本版も12月に発売予定だそうで、amazonではすでに予約も開始しております。