PRIDEのファイトマネーとブラジルの物価

現在発売中の格闘技通信No.389。ズルジーニョ選手のインタビューが掲載されています(『デカイ奴らに負けるな中量級』という表紙の本の最初の特集がズルジーニョって……)。ズルジーニョ選手はPRIDEに出たファイトマネーで新古車を購入し、自分の家を建て、父の家の改築も行っているそうです。それまでズルジーニョ選手がいかに低額なファイトマネーで戦い、PRIDEのファイトマネーが他の興行より常識外なほど高額であることの証明であると同時に、マラニャオン州の物価が激烈に安いことの証しなのでしょう。ズルジーニョ選手が建てている家がまた強烈な家(というかどう見てもバラックなのだが写真のズルジーニョ選手は非常に自慢げ)で、マラニャオン州がブラジルでの最貧地域のひとつであるという解説もまた頷けるところでありました。日本で家を建て、一軒を改築して新古車を買えば最低でも2000万円以上かかりますからね。
しかしズルジーニョ選手はPRIDEに出ることによってマラニャオン州知事からもお褒めの言葉をもらい、トレーニングのサポートまで買って出てもらったそうです。大晦日ヒョードル戦に「まさか」はないとは思いますが、ズルジーニョ選手の成り上がり物語がどこまで続くか楽しみですね。