PRIDEはグランプリ病

今春から行われる無差別級GPは5年に一度開催される特別なグランプリになるそうです。
<PRIDEが5年に1度のW杯開催>
http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-060207-0001.html
ということは


ヘビー級GP → ミドル級GP → ヘビー級GP → ミドル級GP → 無差別級GP


になるということですね。DSEの榊原代表のコメントにはないので、この無差別級GPが日刊スポーツの記事にある「ワールドカップ」という呼称になるのかは分かりませんが、もし「ワールドカップ」なる呼称とするなら優勝者にはベルトではなくカップが贈呈されることになるのでしょう。そこで思ったのですが、最高位がタイトルマッチなどでの移動がないグランプリには、優勝者にはベルトよりカップやトロフィーの方がしっくりきますし、各階級のチャンピョンベルト保持者との差別化が可能になりますね。


そしてさらに気になる記事がこちら。
<PRIDE初の日本人最強トーナメントも開催>
http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-060207-0004.html
今年はウェルターかライト級のグランプリが開催され、グランプリが開催されない方の階級では16名の選手による日本人最強トーナメントを開催するとのこと。要するに両階級でグランプリを開催するってことじゃないですか。無差別級GPは実質的にヘビーとミドルの統合トーナメントとなり、ウェルターとライトでもトーナメント開催……ってことは全階級でトーナメントが行われるってことですよ。まあトーナメントって選手のモチベーションも上がるし観ている側も単純に盛り上がりますが、しかしこれではあまりにも短絡的じゃないですかね?
確かにワンマッチ形式の興行は作り手の負担が非常に大きいとは思います。ですがヒョードル対ミルコにあれだけの期待感と盛り上がりが存在できたのは、まさにミルコのワンマッチの積み重ねと、そこに至るまでにヒョードルが築き上げた絶対王者っぷりがあったからでしょう。五味隆典に対する観客の盛り上がりも同様だったと思います。
DSEは今こそナンバーシリーズの充実を図り、その上での満を持してのグランプリ開催という形にPRIDEを戻すべきだと思います。グランプリのマンネリ化はPRIDEの寿命を縮めかねないと僕は思うのですが……。