田村潔司の狙いと完全査定の意味

田村潔司と言えば以前kamipro誌のインタビューなどで「PRIDEは桜庭階級を作ってあげるべき」「外人選手は日本人より5kg軽い相手をマッチメイクすべし」など、度々無差別級への警鐘ともとれる発言を繰り返してきた選手です。そんな田村がアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと体重差約20kgマッチに挑むことが決定しました。
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1139656713
果たして田村はどんな思惑があってこのノゲイラ戦を受けたのでしょうか?たとえこの試合で善戦もしくは勝利したとしても、田村はおそらく無差別級GPには出てくるとは思えないんです。
……まさかU-style Axisの第二回大会協力とのバーターってことはないですよね?


ちなみに
http://d.hatena.ne.jp/aohoshi/20060206#p2
ここで書いたマッチメイク予想はまったく外れてしまいました。


今回のPRIDE.31は完全査定試合となるそうなので、たとえばユノラフ・エイネモファブリシオ・ヴェウドゥムセルゲイ・ハリトーノフアリスター・オーフレイムマウリシオ・ショーグンマーク・コールマン敗者は無差別級GPには絶対に出てきません(高田統轄本部長が断言しているんだから間違いないことでしょう)。しかし実際問題、無差別級GPに実力的に彼らより劣ると思われるジェームス・トンプソン、ズール、ジャイアント・シルバなどがエントリーしてくる可能性はとても大きいと思われます。僕にはこの扱いの差は、単なる「人気度の差」としか思えないのです。今回出場するメンバーは誰もが認める実力派ばかりですが、登場しただけで会場が一気にヒートアップするだけの<華>に欠ける(もしくはもう一歩なので最後の実績作りが必要な)選手と判断された選手たちなのかもしれません。
だとしたら「完全実力至上主義」を謳うPRIDEはますます格闘エンターテイメントへの道を突き進んでいることになりますね。