FEGとDSEが全面対決開始か?

かねてより冷戦を続けてきた日本を代表する格闘技イベントK-1とPRIDE。
両者が直接相手を意識した戦いというのは大晦日のみで、これまでは両者ともそれなりに節度を持った対応で大会を運営してきました。しかし桜庭和志のHERO'S電撃移籍やボブ・サップ謎の失踪事件、週刊現代による反PRIDEキャンペーンなどが重なり、両者の緊張関係はピークに達していると言えるかもしれません。そんな中、緊張状態の爆発を象徴するようなことが起きました。
今日は無差別級GPにおけるヒョードルの欠場およびシウバ出場の記者会見と、K-1 WORLD MAX勝戦の全カード発表記者会見が同日に行われたのです。
これまで両者は対立し合いながらも、記者会見などのプロモーション活動は暗黙の了解として日をずらして行われてきました。しかし今日は時間をずらしながらも同日に記者会見が行われたのです。これはつまりスポーツ新聞の中で1ページもない格闘技欄の中でのニュースの食い合いが始まったということではないでしょうか。つまりニュースバリューのある方が大きな記事となり、小さい方はベタ記事扱いとなってしまう可能性が大きくなってきたのです。たとえばK-1 MAX全カード発表とPRIDE武士道全カード発表がバッティングした場合、翌日のスポーツ紙の格闘技欄は間違いなく魔裟斗小比類巻貴之の対決が決まったK-1 MAX一色となるでしょう。そうなると運営会社は常にビッグサプライズを用意し、相手のサプライズに合わせて発表し続けなければならなくなります。これは両者にとって大きな負担となり続けてしまうでしょう。
今回はDSEが「ヒョードル欠場、シウバ参戦」という最大級の特ネタをぶつけてきたので、明日のスポーツ紙でどちらが優勢となるかは分かりませんが、いよいよFEGDSEがお互いの潰し合いを始めたのかもしれません(今回仕掛けたのはDSEっぽいですけど)。