MMA興行主催者の勇気

先日のClub DEEPで阿部兄ィこと阿部裕幸ファブリシオモンテイロとの試合の話。モンテイロが契約体重をクリア出来ずイエローカードが二枚提示された状態からスタートし、2ラウンド1分53秒、アンクルホールドでモンテイロの勝利という試合でした。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/200607/08/a11.html
試合結果の文章だけを読んでいれば、まあ総合格闘技にはよくある話かな、と。しかしモンテイロは前日軽量で契約体重の70kgを1.8kgオーバーし、再計量となる試合当日の軽量では3.8kgもオーバーするというふざけた選手。それでも試合をすることを選んだのは阿部兄ィなので(まぁDEEPの初戦ですし、雰囲気的にも断れなかったってのもあったでしょうけど)、この試合結果に関して阿部兄ィに同情の余地はありません。しかし通常修斗では65kgのライト級で試合を行っている阿部兄ィと減量しても73kgだったモンテイロの体格差は歴然で、試合も完全にパワー負けした内容でした。
「格闘技のおもちゃ箱」などと呼ばれるDEEPは、「楽しければ何でもあり」の姿勢によって生まれた好勝負も多い楽しい大会です。しかし今回のことに関しては、主催者は参戦の前提条件が満たされなければその試合を中断する勇気も必要だったと思います。主催者はMMAという競技は、過度な体重差が無くても常に重大事故を起こしかねない危険なスポーツであることを忘れてはなりません。また今後このような問題が起きないために、契約違反者にはどのようなペナルティを課すのかをしっかりとアピールする必要もあると思います(DEEPのサイトを見てもモンテイロへのペナルティに言及した記事は見つかりませんでした)。
ちなみにこの問題(というかそれを重要視しない者に)は藤井恵も激怒しております。
http://megulog.exblog.jp/4113806/