PRIDE史上最大の重大発表は

ネットで出た情報以上のものは特にありませんでしたね。

私はPRIDEの大ファンです。そしてDSEのスタッフの皆様がここ10年間かけて達成したことに対しては、本当に大きな尊敬の念を持っています。
あれは7年ほど前でした。ラスベガスの自宅でPPVを購入し、今まで観たことのない大会を観ました。それがPRIDEでした。そこから私のPRIDEに対する恋愛感情にも似た愛情が始まったのです。桜庭和志ホイス・グレイシーの1時間半にも及ぶ激しい戦いを観て、大会の演出を含め、心が吹き飛ぶくらい感動しました。それからしばらくして、さいたまスーパーアリーナにご紹介いただき、生で観戦する機会に恵まれました。その時に桜庭vsヴァンダレイ・シウバの試合を観ました。その時ライブで観て、信じられないくらい高い質の試合をみて私の気持ちはPRIDEに釘付けになりました。
皆様にここで、どうしても理解して欲しいことがあります。取引を決めたその理由はたった一つ、PRIDEを心から愛していて、そして総合格闘技を愛しているからです。お金の為でも、ビジネスの為でもありません。心から皆様が、そして自分の夢を叶える試合を見たいのです。6年前に私と兄弟のフランクがUFCを購入し、ダナ・ホワイトが代表に就任しました。ダナのリーダーシップのおかげでUFCは今、大きな成功を収めています。UFCを買収したときは、ここからUFCを育てていこうと思いましたが、今回は全く違います。
PRIDEはすでに確立された非常に大きな存在だからです。ただ、私の情熱はその時と変わりません。今、私が二つの世界で最もパワフルで有名で、優れた選手を持つ団体の頂点に立つことによって、今後のMMAの将来、ブランドの価値を維持していくことができます。
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1174976288

これがロレンゾ・フェティータ氏の本心かどうかは別にして(僕はフェティータ兄弟のUFCへの入れ込み具合から考えても本気度はかなり高いと思いますが)、PRIDEファンの胸を熱くさせる素晴らしいスピーチでした。またフェティータ氏はあくまでもオーナーであって、社長は誰か別の人間(加藤常務辺りがなるんでしょうか?)が就任するということで、現在のPRIDEの興行形態は維持されそうであることもファンを安心させています。
PRIDEの未来はフェティータ氏の胸先三寸であることは変わりありませんが、フェティータ氏が本気で現行のPRIDEを愛しているのなら経営にはタッチしても、結果を出している間は興行にはノータッチとなる可能性もあり、そうなれば僕たちの愛したPRIDEは残るのかな?と楽観的に考えています。
またZUFFA社の社長であるダナ・ホワイト氏も来日してスピーチをしたようですね。その中で気になったのは……

それからもう一つ大事なことですけど、ロレンゾがPRIDEとUFCのオーナーになろうが、そんなことは全く関係ありません。私はただPRIDEを叩きのめすだけです。
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1175003641

同一オーナーの系列会社叩きのめしちゃまずいでしょうに(笑)。
ちなみにダナ氏とジェフ・モンソンが肩を組んで写真に収まってますが、確かBodog Fightでエメリヤーエンコ・ヒョードルとモンソンの対戦が噂されていた時、ダナ氏が「モンソンからUFCとの契約を解除したいって話があったから、タイトルマッチも終わったし他に行きたいなら好きにすればってことで契約を解除したよ」と言ってたはずですが……。まあモンソンとかマーシオ“ペジパーノ”クルーズみたいな強いくせに地味な選手は、自分の興行で使うには使い勝手が悪くてしょうがないんですが、余所に貸し出す分には非常に使い勝手が良い選手(そういえばファブリシオ・ヴェウドゥムもそうですねぇ)。良い使い道ができたってことなんでしょうね。
それから榊原信行社長の囲み取材の中で気になった一点。

僕が辞めることを聞いて、ドン・フライがいち早く戻ってきてくれました。
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1174976386

えーと、これはつまり「バラちゃんがいないなら復帰する」とフライが言ってるということなんでしょうか?


あとエド・フィッシュマン氏に関してはまた後日。