MMA史上最大級のアップセット発生!

UFC.70 NATIONS COLLIDE
○ポール・タイラー vs エディベルト・クロコタ×(3R TKO)
○ジェス・リアウディン vs デニス・シヴァー×(1R アームバー)
○アレッシオ・サカラ vs ヴィクトー・ヴァリマキ×(1R TKO)
○ジュニア・アッサンカオ vs デビッド・リー×(2R チョーク)
○テリー・エイティム vs マット・グリース×(1R ギロチンチョーク)
シーク・コンゴ vs アスエリオ・シウバ×(3R 判定)
アンドレイ・アルロフスキー vs ファブリシオ・ヴェウドゥム×(3R 判定)
マイケル・ビスピング vs エルビス・シノシック×(2R TKO)
LYOTO vs デビッド・ヒース×(3R 判定)
ガブリエル・ゴンザガ vs ミルコ・クロコップ×(1R KO)
http://www.ufc.com/index.cfm?fa=eventdetail.fightCard&eid=472

本当に驚きました。ミルコを助けることになりかねないブレイクが結局逆にミルコに止めを刺すことになってしまったのは皮肉です。ゴンザガは常に左前に動き続けるという完璧なミルコの打撃対策を遂行し、テイクダウン後も頭を掴まれながらも僅かな隙間を利用してのヒジ打ちでダメージを与え続け、そして秘密兵器の右ハイ炸裂。本当に素晴らしかったです。
ところで今年に入って次々とアップセットと言われる事件が次々に起こっています。

×三崎和雄 vs フランク・トリッグ○(3R 判定)
×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ vs ソクジュ○(1R KO)
×五味隆典 vs ニック・ディアス○(2R フットチョーク)
×ヴァンダレイ・シウバ vs ダン・ヘンダーソン○(2R KO)
×シリル・アビディ vs 野田貢○(3R 判定)
×ジェロム・レ・バンナ vs 澤屋敷純一○(3R 判定)
×ティム・シルビア vs ランディ・クートゥア○(3R 判定)
×山本宜久 vs 柴田勝頼○(1R KO)
×ジョルジュ・サン・ピエール vs マット・セラ○(1R TKO)
×ヒカルド・アローナ vs ソクジュ○(1R KO)
×ゼルグ“弁慶”ガレシック vs 瀧本誠○(1R アームバー)
×エディ・アルバレス vs ニック・トンプソン○(2R TKO)
×エヴァンゲリスタ・サイボーグ vs ジェームス・ズィキック○(3R 判定)
×ミルコ・クロコップ vs ガブリエル・ゴンザガ○(1R KO)

まあ一部アップセットとは言えない試合もありますが(笑)、これらのアップセットには3つのパターンがあると思います。

(1)100回戦って1回勝てるかどうかの試合をモノにした

これはマット・セラ対GSP、バンナ対澤屋敷のケースですね。実力差はあるものの体調不良・油断・準備不足などの不確定要因によってワンチャンスをモノにしたケース。これは勝ってしまった側にその勲章に見合う

(2)強いと思われていた選手が、実績ほどの実力が無かった

これは三崎対トリッグ、シルビア対クートゥア、アルバレス対トンプソンなどが該当すると思います。特に三崎はPRIDEウェルター級GP覇者で、倒した相手がフィル・バローニダンヘンデニス・カーン錚々たる面々ですが、どの試合も競り勝っての判定勝ちで、「三崎頑張ってるなー」とは思っても「三崎強ええー!」という試合はいまだにありません。でもトリッグに負けちゃ駄目だろ、とは思います。

(3)アップセットを起こした側が実はとんでもない実力者だった

これはBTT勢対ソクジュ、ミルコ対ゴンザガ。ソクジュはグランドでの戦いが未知数ですし、ゴンザガはまだ評価が定まっていませんが、それでもこれまでの戦いで充分過ぎるほど存在感をアップさせています。

こうしてみると、やはりアップセットは次に夢が繋がる(3)がいいですよね。