周りが動く時ほど動かぬが吉

いやはやPRIDEが動かないと、こうもニュースは無いものかと驚いてしまいますね。
まあUFCは中期的なカードを発表していますし、アブダビは開催中ですし、ボクシングは最後のビッグマッチと言われているデラ・ホーヤ対メイウェザーもやっていましたが、個人的にはどうにも今ひとつ盛り上がりに欠けます。そういや去年の今頃は桜庭和志のHERO'S参戦発表があったり、PRIDE無差別級GPでジョシュ・バーネットが大爆発したりしていました。今年は格闘技界を巡る動きがさらに大きく、そして我々ファンには見えづらいまま鳴動しています。今まで慣れ親しんだPRIDEは鳴りを潜め、WOWOWでのUFCの放送は中止され、HERO'Sもアメリカ進出のために日本でのイベントを中断したまま。僕たち日本の格闘技ファンからすると、日本のマット界が世界に置いて行かれているような感覚に襲われている、言いようのない不安感に包まれています。
ただこんなバブルな時期に相手の土俵で戦うのはあまりにも無謀。費用対効果のバランスが異常なまでに悪いBodogはいずれ消滅する団体だと思いますし、テレビ頼りのUFC人気もいずれ頭打ちになるのは間違いないと思います(視聴者は常に移ろいやすいものです)。
今こそPRIDEは外様のトップファイターの引き留めに多額のギャランティを浪費するより、PRIDEという場を愛する世界各国の選手を集めて育て、PRIDEという場をさらに成熟させることが重要だと思います(でもジョシュは死守で)。