高田統轄本部長、五味隆典に武士道全興行出場を打診

http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1139988506
前回の日記(http://d.hatena.ne.jp/aohoshi/20060215)で、PRIDEなどの格闘技興行が一般層に届くためにはやはり日本人の柱が必要になるというようなことを書いた翌日にこのようなことを書くのも何ですが、PRIDEはまた再び桜庭の時と同じ轍を踏む気なのでしょうか。
かつて桜庭はグレイシーハンターとしてあの大フィーバーの中で怒濤の連戦を重ねていき(http://www.prideofficial.com/free/fighters/details/1091605663.html)、怪我を治すことも休息を取ることもままならぬまま滅茶苦茶なマッチメイクの試合をこなして、選手としての寿命を確実に縮めました。ミルコ・クロコップも同様に興行の柱として常識外の連戦をこなし(http://www.prideofficial.com/free/fighters/details/1091194912.html)、明らかなスランプ期に入っています。もし今回の依頼を受けた五味が無意味な連戦で挫けた時、五味という選手を消費し尽くしたDSEや我々観客は次なる餌食となるスターを求めてゆくのではないでしょうか。
もちろん興行主とすれば「観客が最も観たい選手を見せる」のは当然であって、「観たいモノが観れない」興行は求心力が低下するの当たり前のことなのでしょう。しかし柱が一本の家など簡単に倒壊します。PRIDEは一本の柱に頼った興行ではなく、常に多くの柱を観客に提示し続けなければならないと思います。

五味選手がいない武士道は、クリープを入れないコーヒーなんてもんじゃないよ(笑)。さっきはPRIDEの顔って言いましたけど、五味選手が出ないとなると、試合会場にいってリングがないようなものですから。

とは高田統括本部長の言葉ですが、クリープだけでなく、上質の砂糖やミルクを用意し、そしてコーヒー自体の味を向上させることも大切なのではないでしょうか。
とは言っても新たな強豪は常にチャンピョンに挑戦し、勝つのは常にどちらか一人。格闘技の世界では「ベストは常に一人」なんですよね。僕の意見も矛盾しているなぁ……。やはり階級を細かく分けて、それぞれに強力なチャンピョンを誕生させていくしかないのではないかと思います。