PRIDE武士道 其の拾壱

●ジェイソン・ブラック
評価:→
大舞台で緊張していたのかギロチンでスタミナを無くしまくってましたね。後半はグダグダでしたが、次戦に期待します。
オ・ウォンジン
評価:→
なかなかフィジカルの強そうな選手でしたが、やはり大舞台でスタミナ配分が滅茶苦茶だったような感じでした。面白そうな選手ではありますね。次回があれば期待です。
●アマール・スロエフ
評価:→
全然面白い試合では無かったんですが、まあ勝ちましたからね。
ムリーロ・ブスタマンチ
評価:→
あまりモチベーションが上がっていないように感じました。まだ現役を続けるみたいなので頑張って欲しいです。
パウロ・フィリオ
評価:→
相変わらず素晴らしい動きでしたが、それ以上の何かはありませんでした。打撃がバチバチ柔術家(要するにデニス・カーン)と対戦した時が心配です。
●グレゴリー・ブーシェラゲム
評価:↑
ハートの強い選手でした。煽りVでは「フランス最強の柔術家」と謳っていましたが、この人まだ紫帯なんですよね(http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1149235428)。あとネクタイ。酔っ払ったサラリーマンみたいでした。
長南亮
評価:→
今回もガードの技術に向上が見られませんでしたし正直微妙です。かなり薄氷を踏むような試合でしたし、今後のことを考えてレスリングより打撃をレベルアップさせていかないと厳しいと思いました。
●ジョーイ・ヴィラセニョール
評価:↓
まあ幻想がかなり膨らんでいた選手だっただけにちょっと評価的には落ちましたが、それでも次戦に期待です(あればですが)。
ゲガール・ムサシ
評価:→
腕十字にとられた後が素晴らしかったです。ただ実力的には未知数のまま。入江大和戦も観たんですが、まだ本当の強豪と当たっていないだけに評価的にはまだまだかな、と。
瀧本誠
評価:→
毎回思うんですが、この人ってやる気があるんですかね?「勝ちたい」という気持ちだけでなく、「戦いたい」という気持ちすら見えてこないんです。もちろんそういう性格だと言ってしまえばそれまでですが、これではどんなに強くても観ている側には何も伝わってこないと思います。
石田光洋
評価:↑
凄かったです。瀧本と逆に「勝ちたい」という気持ちが観ている側にもビンビンに伝わってきて、最初は「石田く〜ん」なんてふざけた声援だけだったのが、後半は大歓声になりましたから。ただこれでもってライト級のトップ戦線に食い込んだかと言えばまだまだ微妙なところがあります。次戦も約束されたようなもんでしょうから期待ですね。
マーカス・アウレリオ
評価:→
五味を倒して評価が一気に上がりましたが、元々強い選手でしたし、しかしそれほど強い選手でもないといった感じの選手でした。良い意味でも悪い意味でもこれで評価的には元に戻ったんではないかと。それでもガンガン下から極めに行く姿勢は非常に好感が持てました。
川尻達也
評価:→
大人げないと言えば大人げない試合運びでした。対戦相手にあそこまで何もさせないというのは良いのか悪いのか……多分良いんでしょうねぇ……。
チャールズ・ベネット
評価:→
相手が悪かったと思います。これからは武士道ライト級の門番として頑張ってほしいです。
桜井速人
評価:→
強い!という感じでは無かったですが、無難に勝利を収めてまずは一安心です。
●オラフ・アルフォンソ
評価:↓
無防備なところに良いのをもらってしまい、話に聞く熱いハートの籠もったファイトは観られませんでした。次回は無さそうなのが残念ですね。
郷野聡寛
評価:↑
試合自体はいつも通りでしたが、入場パフォーマンスが素晴らしかったです。会場も大盛り上がりでした。
ヘクター・ロンバード
評価:→
想像以上に圧力がありそうでしたが、あそこまでガス欠になってしまえばどうしようもないですね。柔道家らしさもあまりありませんでしたが、試合慣れしてくれば意外と化けそうですね。吉田道場所属ですし、今後も武士道のマットに上がりそうです。戦前に「”ヘクちゃん”と呼んでください」とアピールしていたのに(http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1149235729)、誰も呼んでくれていないのは可哀想でした。あと遠目に見るとケビン・ランデルマンそっくりでした。
デニス・カーン
評価:↑
本当に凄かったですね。このまま優勝まで驀進して行きそうな感じです。今のところ穴らしい穴は見えませんでしたし、誰と当たっても相性は悪く無さそうです。
ムリーロ・ニンジャ
評価:↓
良い所がありませんでした。昨年秋にUFCに参戦していれば……と悔やまれます。
三崎和雄
評価:↑
いつもよりアグレッシブでいつもより巧かったと思います。しかし弱点が分かりやすいバローニだから勝てたという感じもありました。判定勝利でトップロープに上ってのアピールも……。
フィル・バローニ
評価:→
大振りのフックばかりの攻めがワンパターンで、急速にスタミナをロスしていました。多分前戦で自分の攻撃力に対して自意識過剰だったのではないかと思われます。三崎の防御もワンパターンだっただけに、何故攻め方を変えないのか歯がゆかったです。
●大会総評
評価:→
世界の実力者が勢揃いしたウェルター級でしたが、実力者同士の戦いだけに微妙な判定や、極めきれない展開が多く、盛り上がりに欠けた感じがしました。逆にテーマがハッキリしていたライト級の石田対アウレリオ戦が異常なまでの盛り上がりでしたね。しかしそんな中でデニス・カーンだけは圧倒的な内容で、観客の間でも「もうすでに優勝者は決まったんじゃない?」的な空気が流れていたのが印象に残っています。
しかし驚いたのはこれほどまでに主役不在の中、客席はかなり埋まっていた点です。下手したらPRIDE.30やPRIDE.31より客が入っていたかもしれません。
あと気になったのはHERO'Sに移籍した桜庭和志と行動を共にしたと思われる豊永稔http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-303.html)がレフェリーからいなくなっていたこと。選手と運営と興行と審判が微妙に癒着(というべきかどうかは分かりませんが)している日本の格闘技界の現状が透けて見えてしまいました。あといつも酷い島田祐二のレフェリングは今回特に酷かったです。