大人の責任

格闘技界大激震のフジテレビとPRIDEの件についてです。
世間の各格闘技ブログでは楽観論・悲観論を含めた様々な意見が飛び交っていますが、とりあえずまず問題となるのは、何故フジテレビが一方的に契約を破棄したのかということでしょう。フジテレビ広報部の語った「関係を継続する上で不適切な事象がDSE内部で起きている疑惑が強まっていることが判明した」とは何のことなのでしょうか?とりあえず日経新聞http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060605AT1G0503O05062006.html)では、暴力団との関係が原因だったと取れる記事を掲載し、バウトレビューの井田氏のブログ(http://www.boutreview.com/blog/ida.php?itemid=72)には、「週刊現代に載ったPRIDEとヤクザの関係を暴いた記事が、フジの上層部の逆鱗に触れてプロデューサーが呼ばれ、打ち切りが決まった」という伝聞が掲載されています。また一方で、独占契約を結んでいたPRIDEが武士道のゴールデン放送に絡んで他局への移籍を匂わせる発言(http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1143988674)をし、実際にその動きを見せていたことがフジテレビの怒りを買ったという話もあります。契約破棄に至る原因から考えると後者の方が破棄理由としては筋が通っているように感じますが、やはり最大の理由は前者でしょう。確かにPRIDEは並以上の視聴率を稼ぐ優良なソフトではありますが、視聴率獲得には絶対の自信を持つフジテレビからすれば、黒社会との関わりを噂される興行会社と関係してイメージダウンをするリスクを冒してまで手放せないソフトではないはずです。
しかしこれまでのPRIDEの屋台骨を支え、PRIDEへの情熱を諸処で語っていたフジテレビの佐藤大輔チーフディレクターがどのような動きを見せるのか、またPRIDEの道場「DREAMERS」の道場開きに参加していたらしい産経新聞社社長の子息である清原邦夫プロデューサーが、(フジテレビを去ることはあまり考えられませんが)今後どのようにPRIDEと関わって行くのか、その動向には注目でしょう。
しかし桜庭和志がPRIDEを去ったときに「ファンにきちんと説明なり報告をせよ」と強く求めた榊原信行社長。会社のトップとして、激しく動揺している顧客(ファン)に対する説明責任は重大だと思います。

※追記:明日、榊原社長の会見があるそうです