PRIDE無差別級グランプリ2006 2nd ROUND

●パウエル・ナツラ(104.8kg)★★★
ようやく勝てました。元々グランド技術は抜群でしたが、今回は相手が立ち技選手ということもあって圧倒していましたね。ただ1ラウンドの4分くらいで「急速にスタミナが切れるのを感じた」ってのは大きな課題です。


エジソン・ドラゴ(104.0kg)★
さんざん煽っておいてそれかよ、と言われても仕方がない惨敗でした。ペドロ・ヒーゾとの試合をちょっと観てみたいです。


●中尾“KISS”芳広(104kg)★★★
相手が相手でしたので断言出来ませんが、やはり圧力がありますね。PRIDEヘビーの2線級ストライカーと戦ったときにどうなるかが気になります。あと矢野卓見プロデュースはちょっとやり過ぎですね。


●イ・ウンス(李 恩秀)(97kg)★
韓国選手らしい発展途上ながら気持ちの良いファイターでした。精進してまたPRIDEを目指してください。


ビクトー・ベウフォート(92.8kg)★★★
勝って当たり前の試合でしたが、ここの所嫌な流れで来ていただけに首の皮一枚残りましたね。これからもド派手なKO劇を期待します。


高橋義生(92.9kg)★
イゴール・ボブチャンチン戦のリプレイを見ているかのような展開。ミドル級の中堅との試合を観てみたいです。


アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(94.6kg)★★★
ホジェリオにとっては何のメリットも無い試合でしたが、何とか乗り切りましたね。ただシウバのUFC出撃などを考えるとミドル級タイトルマッチは当分お預けなんじゃないかと……。


アリスター・オーフレイム(94.9kg)★★★
試合内容よりも、まだやれた状態なのにタオルを投げ入れたセコンドへの不信感を口にしていたことの方が気になります。ルシアン・カルビンとの関係をお大事に。


中村和裕(92.9kg)★★★
一本を狙いに行く姿勢は感じました。これからが楽しみです。


エヴァンゲリスタ・サイボーグ(91.7kg)★
相手が悪かったというのもありますが、これほどまでにワンサイドゲームになってしまうとは思いませんでした。


アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(111.0kg)★★★
無難な試合運びで完勝とまではいきませんでしたが、一番やりづらい敵を見事にクリアしました。ただファブリシオ相手に打撃であの程度の優位しか取れないとなると次戦は怖いですね。


ファブリシオ・ヴェウドゥム(105.0kg)★★★★
確実に進化していますが、今回はメンタル面でもフィジカル面でもビハインドを背負っての戦いだっただけに残念です。でも間違いなくこれから伸びますね。楽しみです。


ヴァンダレイ・シウバ(99.7kg)★★★★
藤田に勝ったというのは素直に評価すべきだと思います。微妙な雰囲気だった会場を爆発させた点も高評価です。さすがミスターPRIDE。


藤田和之(107.0kg)★★★
パンチもらいすぎです。


ジョシュ・バーネット(112.0kg)★★★★★
今回の戦いに関してはネット上では賛否両論ですが、あのハントをあっさりテイクダウンし、あっさりと極めきるというのはやはりすごいことだと思います。この楽勝がメンタル面で吉と出るか凶と出るか、次戦が楽しみです。
あとついでに選手退場時に退場しないという前代未聞の行動を取り、その際エジソン・ドラゴにこれでもかとガン見されるながらも、ミルコvs吉田が始まる頃にはドラゴが座っていた席にシャノン・フーバーが座っているというよく分からない現象が気になりました。


マーク・ハント(126.5kg)★
完全に良さを消されてしまいましたが、これは相手が悪かったということで。年末から出ずっぱりだったのでじっくりと休養して次戦に備えてください。あ、仲良しになったジョシュとチーム組んだりしてほしいですね。


ミルコ・クロコップ(101.5kg)★★★
吉田の投げをこらえたのは見事でしたが、体力を一気に消耗してしまっていました。その後のグダグダっぷりも、一日二戦しなければならない決勝ラウンドに不安を残しました。よほど立て直してこないと優勝は無理っぽいですね。


吉田秀彦(102.0kg)★★
シウバ戦でも露呈したローキックの防御がまったく出来ておらず、本当にミドルとハイの防御以外の準備をしてこなかったんだなぁとガッカリしました。パンチには良い反応を見せていたんですけどね。さて、いよいよ吉田の使い方が難しくなってきました。


スカパー!★★★
やはりカメラワークがイマイチでしたが、初めてなのでちょい甘めの評価です。ゲストの女性陣はPRIDEに何の興味も思い入れもないことが丸わかりでしたのでこちらは総取っ替えでお願いします。個人的には光浦靖子に出演してもらいたいところです(可愛い人気タレントが出てるからってPRIDEのPPV買う人はほとんどいないと思いますので)。


●大会評価★★
KO、一本勝ちが多い割りにシブい大会という感じを受けました。微妙に実力差のあるマッチメイクによって勝つべき人が勝ったというのもあり、シウバ対藤田以外の試合で会場が爆発するということはなかったと感じます。
またシウバvs藤田でのレフェリーのストップの遅さや、ストップドントムーブによってそれまでの試合の流れが危うく変わりそうになったり(ナツラvsドラゴ)、変わってしまったり(シウバvs藤田)というのが散見され、微妙なレフェリングが試合だけでなく選手生命にも大きな影響を与えそうで恐ろしかったです。